生物と無生物の間 |
私の追及しているテーマに生命とはなにか?人工知能は考えることが できるか?など生物と無生物の違いがなにで人間は思考する機械を 創造することはできるかというものだ。 「生物と無生物の間」福岡伸一(講談社現代新書) 生物と無生物の違いについてこの本で求めていた回答が得られた ような気がする。 分子生物学は地味だが面白い。生命の本質は、自己複製することと 動的平衡状態にあるこということが分かった。 細胞はその構成物質である原子分子より遥かに大きい理由や、 素材の原子がものすごい勢いで入れ替わりつつ平衡を保っている 理由、生命現象がたんぱく質の立体的構造の補完関係で成り立って いることについて私に理解を与えてくれた。 表現はいささか専門的過ぎる部分もあるが、分子生物学の歴史を 紐解き、謎の核心にせまろうとする姿勢が伝わってくる。 私たちは当たり前のように呼吸し、物を食べ消化し、排泄する。 その行為の中に実に神秘的な不思議が潜んでいる。 例えば、脾臓の中の細胞。消化酵素を分泌するために細胞の中に 小胞という「外側」を作り出し、その中に消化酵素を満たし、その 内側の「外側」が移動して外側に接触して酵素が外に広がる仕組みは 分子生物学で解明される。筆者はその研究の最前線に立つ生物学者 である。 知的好奇心を大いに満足させてくれる貴重な一冊である。 娘に「これ面白いよ」と渡した。 2008年11月20日(木)の実績は、 14158歩 でした。 平均 11028.8 合計 16532135 日数 1499 瞬間年間歩数 4025503 直近10日間平均 11068.7 |
by 1manpo_club
| 2008-11-20 10:10
| 本
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