彼岸 |
秋季彼岸会があった。 彼岸とは「此岸(しがん)」であるこちら側すなわち我々が住んでいる 娑婆世界の反対側にあり、理想の世界のことである。 彼岸に至るには六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を 実践することであると言われている。 現実生活は厳しく理想の境地にはほど遠いように思える。 しかし仏教では、彼岸は心の迷いのない世界であり、心の持ちように 依っては、心を切替えた瞬間に此岸に至ると説く。 つまり、彼岸は遠いところにあるのではなく、自分の心の中にあると いうことなのだ。 仏教は極めて理性的な教えである。 仏教の根本義である、「諸行無常」、「諸法無我」は、一言で言えば 因果律を指しているが非常に科学的な考え方である。 ともあれ、日本の良き行事として春秋の彼岸の日に墓参りをし先祖に 思いをはすことはすばらしい。親は一番身近な先祖であり、子どもは 一番身近な子孫なのだ。 |
by 1manpo_club
| 2008-09-14 12:36
| 随感
|
<< ハウスメーカ見学会 | 野球観戦 >> |