火葬 |
告別式が終了すると、祭壇に飾られた花は棺の中へ入れられ、 棺の中はたちまち美しい花で一杯になる。 カミさんは棺の中に、彦根城で買った般若心経がプリントされた 手ぬぐいと亡き兄への思いを綴った手紙をしたためて入れた。 棺を運ぶとき80近い叔父さんが真っ先に駆けつけたのは良いが 手を添えるだけで実質応援に入った私の長男が一生懸命棺を支えた。 しかし、叔父さんの甥を思う心意気が嬉しい。 霊柩車を先頭に乗用車3台とマイクロバス1台が続けて火葬場に向かう。 道中は意外と長く、信号機の具合で列は寸断された。 それでも火葬場近くで後続の車を待ち、全車揃った時点で列をなして 再出発した。 最後の焼香の後に火葬用の釜の中に入るが、焼香の場所と釜と離れて いて、最後の別れをかみしめる間もなくあっけなく釜に入れられ 扉が閉められたのには唖然とした。 お骨を拾い、骨壺に入れるが、骨が意外としっかりしていて大きく 担当者がすべての骨を入れるのに非常に苦労していた。 所定の骨壺に収めるために骨を砕くところを初めて見た。 納骨式は来年1月末に執り行われる。墓は両親が眠る地元の墓苑に ある。 家族にとって死から葬儀終了まで慌ただしい数日間だったに違いない。 心はとにかく体は十分に休めて欲しいと思う。 |
by 1manpo_club
| 2014-12-13 12:30
| 人
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