「猿島館の殺人」折原一 |
横須賀港の少し沖合に猿島という島がある。 シーズン中は毎日船便があるが、シーズンオフには一週間に 一度となる。島には宿泊施設もない無人島なので帰りの船便に 乗り遅れたら大変である。 旅の雑誌のフリーライターの葉山虹子は、デートスポット としての猿島を取材すべく船で猿島に渡った。取材を終えた 虹子は眠り込んでしまい、気が付いた時には船出の時刻が 迫っていた。慌てて走ったため足をくじき乗船できなくなって しまった。さて一週間後の船便まで猿島は文字通り孤島となる。 虹子が島の洞窟の中で休んでいると何者かが追いかけて来た。 虹子は必死で逃げる。立入禁止の立て札に気づかずに島の 奥へ奥へ行くと洋館があるのに気が付いた。 その洋館には猿谷家の人々が住んでいた。 当主の猿谷藤吉郎、後妻の静江、その連れ子の美奈代、 藤吉郎の息子の誠一郎、その妻則子、その子供大輔、 看護婦のすみれ、下働きの源造、その妻チエ子の面々である。 この洋館で殺人事件が起きる。猿谷藤吉郎である。彼が居た 書斎は密室だった。第一の殺人の後に洋館を訪れた者があった。 それは何と鬼面村で虹子と一緒だった警部に黒星だった。 その後、静江が海岸の断崖で殺され、誠一郎と不動産屋の 水野が殺された。一体誰が何のためにどうやって殺したのか、 謎に包まれる。 例によって黒星の的外れな推理で混乱させられるがと虹子の 冴えわたる推理にによって真相が明らかにされる。途中で 「どくしゃへの挑戦」として犯人を当てさせる趣向がある。 鬼面村での殺人事件のように最後の最後まで気が抜けない 作品である。モルグ街の殺人などパロディ満載の作品でもある。 2013年2月12日(火)の実績は、 8218歩 でした。 平均 10992.3 合計 29547421 日数 2688 瞬間年間歩数 4012206 直近10日間平均 10118.2 |
by 1manpo_club
| 2013-02-12 12:30
| 本
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