ファミリーヒストリー |
久々にテレビを見て感動し涙した。 その番組とは、 2012年10月29日放送 「ファミリーヒストリー」 アンコール 浅野忠信~祖父はなぜ、アメリカに帰ったのか。 である。 昨年の夏に放映されたらしい。その再放送である。 今、私はビデオレコーダーに溜まっている番組を少しずつ さかのぼっている。今日はたまたまこの番組を見る機会を 持つことができたのである。 俳優浅野忠信の祖父はアメリカの進駐軍の料理軍人だった。 彼が23歳の時に15歳年上の女性(浅野の祖母)と知り合い 結婚し娘(浅野の母)をもうける。やがて進駐軍がアメリカ に帰る時、祖母は一緒に夫とアメリカに渡らなかった。 うまくやって行ける自信がなかったのだろう。 浅野の祖父は後髪を引かれる思いでアメリカに帰る。 アメリカでは子供のいる女性と再婚し生活のために 一生懸命に働く。 浅野は取材班の撮影した映像を母親と一緒に見ている。 番組のクライマックスは最後に来た。アメリカでは再婚した 家族から祖父が人生の最後まで大切にしていたものが 紹介された。それは一つの古い財布だった。その中には ボロボロになった一枚の写真が大切にしまわれていた。 それは祖父の娘、浅野の母の幼い頃の写真である。 この事実は片時も日本に残した自分の娘のことを忘れなかった ことを示している。 この事実に浅野と母親は大泣きである。それを見ている私の 目からも感激の涙が流れ続けた。そして番組の最後に ゲストが来ていると告げられる。なんと祖父が再婚した 相手の実の息子であった。そして実際にあの財布と写真を 持って来たのである。 人間、誰しも祖先を持つ。特に祖父母の代は知っているようで 実は良く分からないというのが現実だろう。しかし、 祖父母はその時代を懸命に生き抜いて、私達にその命のリレーを してくれたのである。 逆に言えば、私達もまた、今の時代を懸命に生き抜いて 孫に命のリレーをする立場にもいるのである。 誠実に一生懸命最善を尽くし生き抜くこと。それが子孫が 我々を評価してくれる唯一の方法なのである。 |
by 1manpo_club
| 2012-11-17 12:30
| 家族
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