走る |
ちょっと目をつむったのが敗因だった。有楽町で降りるべきところ 気がついたときは電車は有楽町を発車してしまっていた。次の東京駅で 降りるしかない。再度有楽町に戻るには時間がない。 私は仕方なく絶望的に遠い京葉線地下ホームを目指して歩き始めた。 有楽町で降りようと思って電車の前の方に乗っていたため、東京駅では 当然後ろの方に行かなければならない。結構な距離である。 そして京葉線の地下ホーム。深度があり、いくつもの階段・エスカレータ を乗り継ぐ。折りしも東京ディズニーランドに行く人たちも多いから その間を駆け抜けるのは至難の技である。 それでも懸命にリュックを背に走り続けていた。するとふいに背中の リュックに違和感を感じた。リュックを下ろして見て驚愕した。 何とリュックはパクンと大きく開いているではないか? 私は、中味をぶちまけながら走ってきたのではないかと危惧した。 幸い、大きく開いていたものの中味はほとんど落ちていなかったよう だった。ただし、電車を降りる直前まで読んでいて、駅で降りる直前に 仕舞ったはずの「ビジネス英会話」のテキストが見当たらない。 私は走ってきた通路を元に戻り始めた。すると何やらテキストらしき ものが通路の真ん中に落ちている。近づいて見るとやはり、その テキストだった。一先ずはリュックの中身が無事だったことに安堵 した。 しかし、京葉線蘇我行き快速の発車時刻は迫って来ている。 私は再びそこから走り出した。リュックのファスナーがキチンと 閉められていることを確かめた上で。 そして発車時刻には間に合った。 今の時期冷房は効いていないから私一人が汗だくである。タオルで 汗を拭き拭きしながら時間と共にクールダウンするのを待った。 |
by 1manpo_club
| 2009-11-07 12:30
| 乗り物
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