「遭難者」折原一 |
装丁が極めて珍しい本である。箱入りで完全に二分冊と思いきや 実際には一冊になっている。二分冊の副題は以下の通り。 不帰(かえらず)に消える 笹村雪彦追悼集 笹村雪彦追悼集・別冊 不帰ノ嶮、再び 編・笹村千春 副題にある通り、笹村幸彦という男性が北アルプスの不帰ノ嶮で 遭難した件を受けて発行された追悼集と同じ場所で彼の母親が 遭難した事件の顛末を描いた作品である。 特に追悼集の方は非常にマニアックな詳細な記録書となっており 筆者の思い入れが伝わってくる。 ある書評は 北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦。彼の山への情熱をたたえるため、彼の誕生から死までを追悼集にまとめることになった。企画を持ちかけられた母親は、息子の死因を探るうちに、本当に息子は事故死なのだろうか、と疑惑を抱き始める...。登山記録、山岳資料、死体検案書などが収められた追悼集に秘められた謎、謎、謎...。2冊組箱入りで、待望の文庫化。奇書!2冊組箱入りの追悼集に隠された死者からのメッセージ。この本は追悼集(本編)と別冊の二つで構成されています。 と紹介している。 単純な山の遭難事故と思われたのが遺族の執念で真相が明らかに される。息子の遺品のノートの中に息子がS氏のためにN子と 別れたように見えた母親の時子は誰がS氏でN子なのか調べ始める。 二つの遭難事故の参加者の並び順を眺めるだけで犯人が見えてくる。 一回目の遭難事故では笹村幸彦が、二回目の遭難では笹村時子と中谷 アイが遭難している。 最初の遭難事故当時の順番 須磨史郎 笹村雪彦 中谷アイ 五十嵐進 野島夏美 追悼登山での遭難事故当時の順番 浅川俊一 南光彦 百瀬弓子 須磨史郎 中谷アイ 笹村時子 五十嵐進 野島夏美 大和田浩行 上条由香里 辰巳紀夫 2013年9月26日(木)の実績は、 11815歩 でした。 平均 10895.0 合計 31377689 日数 2880 瞬間年間歩数 3976686 直近10日間平均 9768.3 |
by 1manpo_club
| 2013-09-26 12:30
| 本
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