食前感謝の言葉 |
昔ボーイスカウトに関わっていた頃、毎度の食事の前に 「食前感謝の言葉」を皆で唱和した。 次のような言葉だったと思う。何回も言っているうちに自然に覚えた。 天の三光(さんこう)に身を温(あたた)め、 地の五穀(ごごく)に神(たましい)を養う。 これ神仏の慈悲、三宝護念(さんぽうごねん)の功徳なり。 あるいは一滴の水、あるいは一粒(ひとつぶ)の米、 国土衆生の恩に依らざるはなし。 我等四恩(しおん)に報謝し、 仏祖三宝(ぶっそさんぽう)に帰依し奉る。 当時は意味を深く理解していた訳ではなかったが、とにかく今食事が できるのはいろいろな人のおかげさまだから感謝していただきましょう という意味は分かっていたと思う。 改めて数字の入ったキーワード調べて見た。 天の三光 日の光、月の光、明星の光 地の五穀 米・麦・粟・豆・黍(きび) 三宝 仏・法・僧 四恩 父母の恩・衆生(社会)の恩・国王(国家)の恩・ 三宝(仏・法・僧)の恩 仏教系の団体に付随したボーイスカウトだったので仏法僧が 入っているのはうなずける。我々が食事をすることは、いろいろな 人々や自然に支えられていることは間違いがない。 私は食事をするとき、必ずこの食前感謝の言葉が頭に浮かぶ。 特に「一粒の米」という言葉を思うとき、一粒たりともおろそかに してはいけないと身がしまる。 |
by 1manpo_club
| 2011-10-29 12:30
| 宗教
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